- 2026年9月23日
- 2026年9月22日
血便・粘血便が繰り返す原因と受診の目安|さいたま市緑区の消化器内科

「トイレで血便が出た…でも痔だろうと思って様子を見ている」「粘血便が何度も続くけれど、受診するほどでもないかな」——そう感じて、なんとなく受診を先延ばしにしていませんか?
血便や粘血便が繰り返す場合、大腸がん・潰瘍性大腸炎・大腸ポリープなど、早期発見が重要な病気が原因になっているケースがあります。「1回きりではなく繰り返している」という点が、特に注意が必要なサインです。
血便は痔による出血が原因であることも多い一方で、見た目だけでは大腸がんとの区別がつきません。症状の特徴や色・量・頻度によって疑うべき疾患が変わってきますが、繰り返す血便・粘血便はセルフ判断せず、消化器内科での大腸カメラ(大腸内視鏡検査)による確認が推奨されます(個人差があります)。
- ✅ 血便・粘血便が繰り返す主な原因と見分け方
- ✅ すぐに受診すべき危険なサインとは
- ✅ 大腸カメラ検査の流れ・費用の目安
- ◦ 目次
- ▸ 血便・粘血便が繰り返すのはなぜ?よくある原因
- ▸ 血便の色・状態で疑われる病気の違い
- ◦ 鮮やかな赤い血(鮮血)が便の表面に付く場合
- ◦ 便と血液・粘液が混じっている(粘血便)場合
- ◦ 黒っぽいタール状の便(タール便)が出る場合
- ▸ 今すぐ受診すべき危険なサイン
- ◦ よくある誤解:「痔があるから、血便は痔のせい」は危険
- ◦ 潰瘍性大腸炎が疑われる場合の特徴
- ▸ 大腸カメラ検査の流れ・費用の目安
- ◦ 大腸カメラ検査の流れ
- ◦ 大腸カメラ検査の費用の目安
- ▸ かなもり内科婦人科クリニックの消化器診療について
- ▸ よくあるご質問(FAQ)
- ◦ 📋 この記事のまとめ
- ◦ 血便・粘血便が繰り返す場合は、お早めにご相談ください
目次
血便・粘血便が繰り返すのはなぜ?よくある原因
血便や粘血便が「1度だけ」ではなく「繰り返し」起こる場合、何らかの消化器疾患が慢性的に進行している可能性があります。「痔からの出血だろう」とセルフ判断で様子を見てしまう方が非常に多いのですが、痔と大腸がんは見た目の血便だけでは区別できません。受診を先延ばしにすることで、早期発見のチャンスを逃してしまうことがあります。
繰り返す血便・粘血便の主な原因には、以下のものが挙げられます。
血便の原因で最も多いのが痔です。排便時に鮮やかな赤い血が便器や紙に付く場合、内痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)が疑われます。ただし、「痔だから大丈夫」と決めつけることは危険です。痔と大腸疾患が同時に存在するケースもあるため、繰り返す場合は必ず医療機関への相談をお勧めします。
粘血便(血液と粘液が混じった便)が繰り返す場合、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患が強く疑われます。腹痛・下痢・粘血便が繰り返し起こる、症状が良くなったり悪くなったりするという経過が特徴的です。これらは慢性疾患のため、早期診断と継続的な治療が重要になります。
大腸ポリープや大腸がんも、繰り返す血便の原因になります。特に大腸がんの場合、初期には自覚症状がほとんどなく、血便や便通異常が続いてから発覚するケースも少なくありません。日本における大腸がんは年々増加傾向にあり、40歳以上では特にリスクが高まります。健診で便潜血陽性を指摘された場合は、症状がなくても大腸カメラ検査を受けることが推奨されています。
血便の色・状態で疑われる病気の違い
血便はその色や性状によって、出血している場所や原因疾患をある程度推測できます。ただし、色だけで病気を断定することはできません。あくまでも受診の参考として確認してください。

鮮やかな赤い血(鮮血)が便の表面に付く場合
便の表面や排便後にトイレットペーパーに鮮やかな赤い血が付く場合は、肛門や直腸など出口に近い部分からの出血が考えられます。代表的な原因は内痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)ですが、直腸がんでも同様の出血が起こることがあるため注意が必要です。
便と血液・粘液が混じっている(粘血便)場合
便そのものに血液と粘液が混じり、ゼリー状・ドロッとした性状になっている場合は、大腸・直腸の粘膜に炎症や病変があるサインである可能性があります。潰瘍性大腸炎・クローン病・大腸がん・感染性腸炎などが疑われます。繰り返し粘血便が出る場合は特に早めの受診が大切です。
黒っぽいタール状の便(タール便)が出る場合
真っ黒でネバネバした便(タール便)が出る場合は、胃や十二指腸など消化管の上部から出血している可能性があります。胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなどが原因として考えられます。この場合は大腸ではなく胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)による精査が必要です。
| 血便の状態 | 疑われる主な原因 | 推奨される検査 |
|---|---|---|
| 鮮血(便表面・紙に付く) | 痔核・裂肛・直腸がん | 大腸カメラ |
| 粘血便(粘液+血液が混在) | 潰瘍性大腸炎・大腸がん・感染性腸炎 | 大腸カメラ・血液検査 |
| 暗赤色(便と混じった血) | 大腸がん・大腸ポリープ・虚血性腸炎 | 大腸カメラ |
| タール便(黒色・粘稠) | 胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がん | 胃カメラ |
※ 上記はあくまで参考情報です。症状の現れ方には個人差があり、医師による診察・検査なしに疾患を確定することはできません。
今すぐ受診すべき危険なサイン
「様子を見ていれば治まるかもしれない」と感じる方も多いですが、以下のような症状がある場合はできるだけ早い段階で消化器内科を受診することを強くお勧めします。
⚠️ このような症状があれば早めの受診を
- 血便・粘血便が2週間以上繰り返している
- 便通の変化(下痢・便秘・下痢と便秘の繰り返し)が続いている
- 便が細くなってきた(鉛筆状の便)
- 体重が減っているのに食欲はある
- 強い腹痛・腹部の張りを伴う血便
- 大量出血・立ちくらみ・貧血症状を伴う
- 便潜血検査(健診)で陽性と言われた
- 40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない
よくある誤解:「痔があるから、血便は痔のせい」は危険
痔のある方が「どうせ痔からの出血だろう」と思い込み、大腸がんの発見が遅れるケースは実際の診療現場でも見られます。痔と大腸がんは同時に存在することがあり、痔の診断があるからといって大腸の病変を否定することはできません。特に血便の性状が変わった、量が増えた、粘液を伴うようになった、という変化があれば、改めて大腸カメラで確認することが重要です。
潰瘍性大腸炎が疑われる場合の特徴
粘血便・下痢・腹痛が繰り返し起こり、良くなったり悪くなったりを繰り返す場合は、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の可能性があります。20〜30代の若い世代にも多く見られる疾患で、放置すると症状が悪化するリスクがあります。早期に診断・治療を開始することで症状のコントロールが期待できます(個人差があります)。
大腸カメラ検査の流れ・費用の目安
「大腸カメラは恥ずかしい」「つらそう」というイメージをお持ちの方も多いかと思います。しかし、繰り返す血便・粘血便の原因を正確に確認できる検査は、大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)以外にありません。ここでは検査の流れと費用の目安をご説明します。
大腸カメラ検査の流れ
大腸カメラ検査は、事前の腸管洗浄(下剤を飲んで腸の中をきれいにする)から始まります。当院では大腸カメラは午後(14:00〜16:00)に実施しています。検査当日の大まかな流れは以下のとおりです(施設によって異なります)。
まず外来で医師が症状・服用薬・アレルギーを確認し、検査の説明を行います。必要に応じて前日の食事制限や下剤の飲み方についてご案内します。

検査当日の午前中に、腸の中をきれいにするための洗浄液(下剤)を服用します。便が透明になれば準備完了です。
午後に大腸カメラ検査を実施します。希望される方には鎮静剤を使用し、うとうとした状態で検査を受けることができます。ポリープが見つかった場合はその場で日帰り切除に対応しています(状態によっては後日対応になる場合もあります)。
検査後は鎮静剤が覚めるまでリカバリールームで休んでいただきます。その後、医師から検査結果の説明を行います。生検(組織採取)を行った場合は、後日病理検査の結果をお伝えします。
大腸カメラ検査の費用の目安
大腸カメラ検査の費用は、保険診療か自費診療か、また処置の内容によって異なります。以下の目安を参考にしてください。
| 検査内容 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 大腸カメラ(自費) | 30,000〜40,000円程度 | 健康診断目的など |
| 鎮静剤追加(保険適用時) | 約200〜500円(3割負担) | 保険適用検査に追加の場合 |
| 胃カメラ(保険・観察のみ) | 約5,000円(3割負担) | タール便など上部消化管が疑われる場合 |
| 胃カメラ(自費・健康診断目的) | 10,000〜20,000円程度 | 保険外の場合 |
※ 上記は概算です。保険診療は3割負担の目安。症状がある場合は保険診療の対象となることが多く、実際の費用は診察内容・処置の有無によって異なります。詳しくはお問い合わせください。
✅ 大腸カメラを受けるメリット
- 血便・粘血便の原因を直接目で確認できる
- 大腸がんの早期発見につながる
- ポリープをその場で切除できる場合がある
- 炎症性腸疾患の診断・治療方針を決められる
- 「異常なし」の結果が得られると安心につながる
⚠️ 受診前に知っておきたいこと
- 当日は前処置(下剤服用)が必要
- 鎮静剤使用時は当日の車・バイク運転は不可
- 血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合は要確認
- 検査後は安静時間(リカバリー)が必要
- 生検・ポリープ切除の場合は費用が変わることがある
かなもり内科婦人科クリニックの消化器診療について
浦和美園駅徒歩1分のメディカルモール内にある当院では、さいたま市緑区・岩槻区をはじめ周辺エリアにお住まいの方が、気軽に消化器の相談・検査を受けていただける環境を整えています。
- 🔬 消化器内視鏡専門医(医学博士)による丁寧な内視鏡検査:大学病院・基幹病院でESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を含む多数の消化器内視鏡治療を経験した院長が、苦痛の少ない胃・大腸カメラ検査を担当しています。
- 💤 鎮静剤対応・リカバリールーム完備:ご希望の方には鎮静剤を使用し、うとうとしている間に検査を受けていただけます。検査後はリカバリールームでゆっくりお休みいただけます。
- 🚗 駅徒歩1分・15台駐車場完備:浦和美園駅から徒歩1分のメディカルモール内のため、電車でも車でもアクセスしやすい立地です。
- 📱 WEB予約・LINE予約・クレジットカード決済対応:受付時間外でもWEBやLINEからいつでも予約が可能です。マイナ保険証にも対応しています。
- 🏥 大腸ポリープ日帰り切除に対応:検査中にポリープが発見された場合、状況に応じてその場で日帰り切除に対応しています(状態によっては後日対応になる場合があります)。

よくあるご質問(FAQ)
📋 この記事のまとめ
- ✅ 血便・粘血便が繰り返す場合は、大腸がん・潰瘍性大腸炎・大腸ポリープなどが原因の可能性があり、早めの受診が大切
- ✅ 「痔だから大丈夫」はNG。痔と大腸がんは見た目の血便だけでは区別できない
- ✅ 粘血便が繰り返す・便通の変化・体重減少・便潜血陽性がある場合は早急に消化器内科を受診
- ✅ 大腸カメラは鎮静剤を使用することでうとうとした状態で受けることができ、ポリープは日帰り切除にも対応(個人差・状態による)
- ✅ さいたま市緑区・浦和美園のかなもり内科婦人科クリニックでは、WEB予約・LINE予約で気軽に相談できる
血便・粘血便が繰り返す場合は、お早めにご相談ください
浦和美園駅徒歩1分・WEB予約で気軽にご予約いただけます。消化器内視鏡専門医が丁寧に診察・検査をご案内します。
👨⚕️ 院長・金森 瑛(かなもり あきら)より
「血便が出たとき、多くの方が『痔だろう』と思って様子を見てしまいます。しかし、見た目だけで痔と大腸がんを区別することはできません。大学病院・基幹病院での十数年の消化器内科の経験から感じてきたのは、『もう少し早く来ていれば』というケースを減らしたいということです。血便・粘血便が繰り返す場合は、ぜひ一度ご相談ください。検査の敷居をできるだけ下げ、地域の皆様が気軽に受診できる場所でありたいと考えています。さいたま市緑区・浦和美園の皆様に寄り添った診療を、スタッフ一丸でお届けしてまいります。」