- 2026年5月24日
- 2026年5月23日
血便が出ても痛くないのは危険?無症状で進行する病気と内視鏡検査の重要性

「血便が出たけど、痛みはないし…大丈夫かな」
そう思って、そのまま放置していませんか?
実は、痛みのない血便こそ、より危険なサインである可能性があります。痛みを伴う血便は切れ痔や虚血性大腸炎などが多いのに対し、痛みのない血便は大腸がんやポリープなど、早期発見・早期治療が重要な疾患が隠れているケースが少なくないのです。
「痛くないから大丈夫」という自己判断は、非常に危険です。消化器専門医として、この点を強調したいと思います。
血便が気になっている方へ
埼玉県さいたま市で血便や大腸の不調について相談したい方は、かなもり内科婦人科クリニックへご相談ください。
症状が軽くても、必要に応じて内視鏡検査による確認をご案内しています。
WEB予約はこちら血便とは何か?色と状態で読み解く体のSOS
血便とは、便に血液が混じる症状のことを指します。
鮮やかな赤色の血便だけでなく、黒っぽい便や便に少量の血液が付着するケースも含まれます。色や状態によって、出血している場所や原因となる病気が異なるため、しっかり観察することが大切です。

血便の種類は、大きく以下のように分けられます。
- 鮮血便(鮮やかな赤色)…肛門や直腸に近い場所からの出血が疑われます。痔、直腸ポリープ、直腸がんなどが考えられます。
- 暗赤色便(暗い赤色・黒っぽい色)…大腸の中部から下部での出血が考えられます。大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、大腸憩室出血などが原因となる場合があります。
- タール便(黒くて粘り気のある便)…胃や十二指腸など上部消化管からの出血が疑われます。胃潰瘍や胃がんが原因となることがあります。
- 粘血便(粘液と血が混ざった便)…感染性腸炎や潰瘍性大腸炎、クローン病などで見られます。
- 潜血便(目で見てわからない微量の血)…便潜血検査で初めてわかる血便です。大腸ポリープや大腸がんの早期発見につながる重要なサインです。
便の色は、出血源の特定につながる重要なヒントです。受診の際には、できる限り便の色・量・混ざり方を観察しておくと、診断がスムーズになります。
「痛みのない血便のほうが、大腸がんなどからの出血である可能性が高まる」
この事実を、ぜひ覚えておいてください。
痛くない血便の原因として考えられる主な病気
痛みのない血便には、さまざまな原因が考えられます。
「痛くないから痔だろう」と自己判断してしまうケースは非常に多いのですが、それが命取りになることもあります。実際に、「ずっと痔だと思っていたら大腸がんだった」というケースは、消化器専門医の外来では珍しくありません。
内痔核(いぼ痔の内側)
肛門の内側にできるいぼ痔(内痔核)は、排便時に出血しても痛みをほとんど感じないのが特徴です。
トイレットペーパーに赤い血が付く、便器の水が赤く染まるといった症状が見られます。ただし、痔があるからといって、今回の出血も必ず痔とは限りません。痔の出血に隠れて、その奥でがんが進行している可能性があります。
大腸ポリープ
大腸の粘膜にできる隆起性病変です。
小さいうちは自覚症状がほとんどなく、出血によって血便が見つかることがあります。目に見える出血をする大腸ポリープは、大腸がん一歩手前の大きなポリープや、10〜20代でもできてしまう出血しやすいポリープが考えられます。いずれも治療が必要で、痛みを伴わない血便になります。一部のポリープは将来的に大腸がんへ進行する可能性があるため、早期発見・切除が非常に重要です。
大腸がん
血便は、大腸がんの代表的な症状のひとつです。
特に早期には自覚症状がほとんどないことが多く、痛みのない血便として現れることがあります。肛門に近い直腸がんでは、痔の出血と見分けがつかないほど鮮やかな赤血が出ることもあります。一方、肛門から遠い盲腸付近のがんでは、便全体が少し赤みがかっている程度で気づきにくいケースもあります。
以下の症状を伴う場合には、特に注意が必要です。
- 便が細くなった
- 便秘と下痢を繰り返す
- 腹痛が続く
- 急激な体重減少
- 貧血を指摘された
- 便潜血検査が陽性だった
大腸がんは早期発見によって治療成績が大きく変わります。血便が続く場合には、大腸カメラ検査が強く推奨されます。

潰瘍性大腸炎・クローン病(炎症性腸疾患)
腸に原因不明の慢性的な炎症が起こる病気です。
潰瘍性大腸炎では、粘血便や下痢を繰り返すことが特徴で、10代〜30代の若年層にも発症することがあります。長期間放置すると症状悪化や合併症につながる場合があるため、早期診断・早期治療が重要です。クローン病も同様に、慢性的な腹痛・下痢・血便が続く場合には疑う必要があります。
大腸憩室出血
大腸の壁の一部が外側に飛び出した「憩室」からの出血です。
痛みを伴わない血便になりますが、痔や大腸がんよりかなり大量の出血になることが多く、早めの病院受診が安全です。特に高齢者や抗血栓薬を服用している方に多く見られます。
虚血性大腸炎
大腸の血流が悪くなることで炎症が起こり、出血する病気です。
多くは腹痛(左下寄り)・下痢・血便という順序で起きるため、腹痛を伴うことが多いですが、似たような病気に大腸がんによる閉塞性腸炎があるため、大腸カメラで大腸がんがないかを確認することが重要です。
「痛みがない」ことが逆に危険なサインである理由
なぜ、痛みのない血便のほうが危険なのでしょうか?
痛みを伴う血便は、切れ痔や虚血性大腸炎など、体が「異常を知らせる」ために痛みを発する疾患が多いのです。一方、大腸がんや大腸ポリープは、腸の内側で静かに進行するため、初期には痛みを感じにくいという特徴があります。
痛みがないからこそ、受診が遅れてしまう。
これが、大腸がんの発見が遅れる最大の要因のひとつです。近年、大腸がんは増加傾向にあり、30代・40代での発見例も増えています。「まだ若いから大丈夫」「痛みがないから大丈夫」という思い込みが、早期発見の機会を逃してしまうことがあります。

血便が出たら、たとえ1回だけでも、たとえ痛みがなくても、必ず消化器内科を受診してください。
「あの時、受診しておけばよかった」と後悔する前に、早めの行動が大切です。
血便の診断に欠かせない大腸カメラ検査とは
血便の原因を正確に調べるには、大腸カメラ(下部消化管内視鏡)検査が最も重要です。
大腸カメラとは、肛門から細い内視鏡を挿入し、大腸の内部を直接観察する検査です。大腸ポリープ・大腸がん・炎症・出血部位などを詳しく確認でき、必要に応じて組織採取(生検)やポリープ切除も同時に行うことができます。
大腸カメラで何がわかるのか
大腸カメラでは、以下のことが確認できます。
- 大腸ポリープの有無・大きさ・形状
- 大腸がんの有無・進行度の把握
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の状態確認
- 出血部位の特定と止血処置
- 組織採取(生検)による病理診断
「検査が怖い」「痛そう」というイメージをお持ちの方も多いかと思います。しかし、現在の大腸カメラ検査は鎮静剤の使用や技術の進歩により、苦痛を大幅に軽減することができます。
便潜血検査との違い
健康診断などで行われる「便潜血検査」は、便に微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。
便潜血検査が陽性だった場合は、前がん病変の大腸ポリープの段階で切除して大腸がん予防につなげられる可能性があります。便潜血陽性の方は、できるだけ早く大腸カメラ検査を受けることが重要です。ただし、便潜血検査は大腸の内部を直接見ることはできません。確定診断には大腸カメラが必要です。

大腸カメラ検査を受けるべきタイミング
以下に当てはまる方は、早めに大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。
- 血便・血が混じった便が出た
- 便潜血検査が陽性だった
- 便が細くなった・便通に変化がある
- 腹痛・下痢・便秘が続いている
- 急激な体重減少・貧血がある
- 40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない
- 大腸がん・大腸ポリープの家族歴がある
日本消化器内視鏡学会のガイドラインでは、大腸ポリープを切除した場合、多くのケースで3年後の大腸カメラ検査が推奨されています。また、小さなポリープ(低異型度の腺腫)を1〜2個切除したのみであれば、5年後の検査でもよいとされています。
無症状の大腸疾患が心配な方へ
血便が一時的でも不安がある方は、埼玉県さいたま市のかなもり内科婦人科クリニックへご相談ください。
検査が必要かどうかも含めて、症状や年齢に応じて丁寧に確認しています。
かなもり内科婦人科クリニックに相談するかなもり内科婦人科クリニックの血便診療・大腸カメラ検査
埼玉県さいたま市緑区美園にあるかなもり内科婦人科クリニックでは、消化器内視鏡専門医による血便診療と大腸カメラ検査を行っています。
浦和美園駅から徒歩1分という好立地で、駐車場も完備しています。平日の受診が難しい方のために、土曜日の検査にも対応しています。
院長・金森瑛医師の専門性と経験
院長の金森瑛医師は、以下の専門資格を有しています。
- 医学博士
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本肝臓学会肝臓専門医
獨協医科大学病院をはじめ、足利赤十字病院・国立病院機構宇都宮病院などの大学病院・基幹病院で多数の内視鏡検査・消化器診療に従事してきた経験を活かし、血便の原因を丁寧に診断しています。
「血便が出たけど、どこに相談すればいいかわからない」という方にも、丁寧に対応しています。
当クリニックの大腸カメラ検査の特徴
当クリニックの大腸カメラ検査には、以下の特徴があります。
- 鎮静剤を使用した苦痛軽減…眠っている間に検査が終わるため、不安な方にも安心です。
- 炭酸ガス送気によるお腹の張り軽減…検査後のお腹の張りを最小限に抑えます。
- 高精度内視鏡システム導入…微細な病変も見逃しにくい高品質な検査を提供します。
- 日帰り大腸ポリープ切除対応…検査中にポリープが発見された場合、同日に切除することができます。
- 専用個室あり…プライバシーに配慮した環境で検査を受けていただけます。
- 土曜日検査対応…平日の受診が難しい方にも対応しています。
- 便潜血陽性精密検査対応…健診で便潜血陽性と指摘された方の精密検査も行っています。

連携病院との体制
当クリニックでは、必要に応じて高度医療機関への紹介もスムーズに行っています。
連携病院として、獨協医科大学埼玉医療センター・さいたま赤十字病院・さいたま市立病院との連携体制を整えています。「かかりつけ医として地域の皆様に寄り添い、必要な時には適切な医療機関へつなぐ」という姿勢で診療を行っています。
血便を放置してはいけない理由と受診のポイント
血便は、体からの「異常を知らせる緊急サイン」です。
「1回だけだから」「少量だから」「痛みがないから」という理由で放置してしまうと、病気の進行に気づくのが遅れ、治療が困難になる可能性があります。特に大腸がんは、早期に発見すれば高い確率で治せる病気ですが、放置すれば命に関わります。
受診の際には、以下の情報を整理しておくと診断がスムーズになります。
- 血便の色(鮮やかな赤・暗赤色・黒っぽいなど)
- 便との混ざり方(表面だけか、全体に混ざっているか)
- 排便時の痛みの有無
- 血便の頻度や出血量
- 他の症状(腹痛・下痢・体重減少・貧血など)
- 以前に大腸カメラを受けたことがあるか・その時期と結果
「あの時、受診しておけばよかった」と後悔する前に、早めの行動を。
どうか、自己判断で放置しないでください。
まとめ:痛みのない血便こそ、早めの受診を
血便は、痛みの有無にかかわらず、消化器内科への受診が必要な症状です。
特に痛みのない血便は、大腸がんや大腸ポリープなど無症状で進行する疾患のサインである可能性があります。「痛くないから大丈夫」という思い込みが、早期発見の機会を逃してしまうことがあります。
血便の原因を正確に診断するには、大腸カメラ検査が最も重要です。鎮静剤を使用することで、苦痛を大幅に軽減した検査が可能です。検査に不安がある方も、ぜひ一度ご相談ください。
かなもり内科婦人科クリニックでは、消化器内視鏡専門医による丁寧な血便診療と大腸カメラ検査を行っています。浦和美園駅から徒歩1分・駐車場完備・土曜日検査対応と、受診しやすい環境を整えています。
血便が気になる方、便潜血検査が陽性だった方は、どうぞお気軽にご相談ください。
「受けて良かった」と感じていただける検査を、スタッフ一同でお届けします。
【かなもり内科婦人科クリニック】
📍 埼玉県さいたま市緑区美園4丁目10-1 シモンイースト美園
🚉 埼玉スタジアム線「浦和美園駅」徒歩1分
🅿️ 駐車場完備
🩺 診療科目:一般内科・消化器内科・胃カメラ・大腸カメラ・婦人科
⏰ 最終受付:17時40分(休診日:水曜・日曜・祝日)
📅 土曜日検査対応
内視鏡検査を検討したい方へ
埼玉県さいたま市で血便や大腸の異常について詳しく調べたい方は、かなもり内科婦人科クリニックへご相談ください。
症状の原因を確認しながら、必要に応じて内視鏡検査をご案内しています。
WEB予約はこちら著者情報
かなもり内科婦人科クリニック 院長 金森 瑛

略歴
2012年
獨協医科大学医学部医学科卒業
獨協医科大学病院 臨床研修医
2014年
獨協医科大学 内科学(消化器)講座
2016年
足利赤十字病院 内科
2019年
足利赤十字病院 内科 副部長
2022年
独立行政法人国立病院機構宇都宮病院 消化器病センター医長、内科系診療部長
2024年
獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座 講師
資格
- 医学博士
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本肝臓学会肝臓専門医
- 日本医師会認定産業医
所属学会
- 日本内科学会
- 日本消化器病学会
- 日本消化器内視鏡学会
- 日本肝臓学会