• 2026年6月20日
  • 2026年6月19日

腹痛と下痢で救急受診すべき6つの危険サイン|我慢は禁物の症状とは

腹痛と下痢で救急受診すべき「6つの危険サイン」とは何か?

腹痛と下痢で救急を受診すべき危険サインは、①激しい腹痛、②血便、③38度以上の高熱、④意識障害・冷や汗、⑤腹膜炎症状(反跳痛)、⑥症状の急激な悪化の6つです。

「いつもの腹痛だろう」と自己判断して我慢することが、最も危険な行動です。以下では6つのサインをひとつずつ詳しく解説します。

腹痛や下痢が続いている方へ

埼玉県さいたま市のかなもり内科婦人科クリニックでは、腹痛や下痢などの消化器症状の診療を行っています。

症状が長引く場合は早めの相談をご検討ください。

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危険サイン① 我慢できないほどの激しい腹痛

冷や汗・脂汗が出るほどの痛み、歩くとお腹に響く痛み、体を「くの字」に丸めないと耐えられない痛みは、虫垂炎・腸閉塞・腸管穿孔・腹膜炎などの緊急疾患を示すサインです。

痛みが時間とともに増強する場合は特に危険です。「これまでに経験したことのない痛み」と感じたら、迷わず救急外来を受診してください。

危険サイン② 血便(血が混じった便)

下痢に血が混じる場合、消化管のどこかで出血が起きています。便の色によって出血部位の推定が可能です。

  • 鮮血便(鮮やかな赤色)…直腸・肛門付近からの出血を示唆
  • 暗赤色便(赤黒い・レンガ色)…大腸の奥からの出血を示唆
  • 黒色便(タール便)…胃・十二指腸からの出血を示唆

便器が真っ赤になるほどの大量出血や、レバー状の血の塊が出た場合は緊急処置が必要です。少量でも大腸がんや炎症性腸疾患(IBD)が隠れている可能性があるため、血便を伴う下痢は必ず消化器内科を受診してください。

危険サイン③ 38度以上の高熱・悪寒

腹痛・下痢に38度以上の高熱が伴う場合、体内で強い感染や炎症が起きているサインです。

考えられる疾患としては、感染性胃腸炎・虫垂炎・大腸憩室炎・腎盂腎炎・骨盤内炎症性疾患などがあります。ガタガタと体が震える「悪寒(おかん)」を伴う場合は、細菌が血液中に入り込む「敗血症」に進行するリスクがあり、命に関わります。

高熱と下痢が重なると脱水症状も急速に進行するため、速やかな医療機関受診が不可欠です。

危険サイン④ 意識がもうろうとする・冷や汗が出る

腹痛・下痢に加えて意識がぼんやりする、冷や汗が止まらない、立ちくらみがひどいといった症状は、重篤な脱水・出血性ショック・敗血症性ショックの可能性を示します。

このような状態では自力での受診が困難なケースもあります。周囲の人がいる場合はすぐに救急車(119番)を要請してください。

危険サイン⑤ 腹膜炎症状(反跳痛・筋性防御)

お腹を指でそっと押したときより、パッと離した瞬間に激痛が走る「反跳痛(はんちょうつう)」は、腹膜炎の典型的なサインです。

腹膜炎は虫垂炎・大腸憩室炎・消化管穿孔などが悪化し、腹腔内に炎症が広がった状態です。放置すると敗血症・多臓器不全に至ることがあり、外科的処置が必要になる場合があります。

危険サイン⑥ 症状が急激に悪化する・1週間以上続く

最初は軽い腹痛・下痢でも、数時間で急激に悪化する場合は危険です。

症状が長引く・悪化するときは自己判断で市販薬のみで対処せず、医療機関を受診することが重要です。

腹痛と下痢の主な原因疾患は何か?

腹痛と下痢の原因は多岐にわたります。感染性胃腸炎・過敏性腸症候群(IBS)・炎症性腸疾患・虫垂炎・大腸憩室炎などが代表的です。

腹痛と下痢に関連する主な病気にはクローン病・アレルギー性胃腸炎・好酸球性胃腸炎なども含まれます。原因を正確に特定するには、痛みの部位・性状・発症経緯・随伴症状の詳細な確認が必要です。

感染性胃腸炎(急性下痢症)

急性下痢症の大半は感染性であり、ウイルスや細菌が原因です

ただし、免疫不全患者・血性下痢を伴う症例・1日8回以上の下痢・1週間以上の持続・脱水を伴う場合は、抗菌薬治療や入院加療を考慮する必要があります。

過敏性腸症候群(IBS)

ストレスや生活習慣の乱れにより、腸の動きが過敏になる疾患です。腹痛・下痢・便秘を繰り返すのが特徴で、命に関わる疾患ではありませんが、生活の質(QOL)を著しく低下させます。

IBSと診断するには、大腸がんや炎症性腸疾患など器質的疾患を除外することが前提です。症状が続く場合は大腸カメラ検査による確認が推奨されます。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

腸に慢性的な炎症を起こす難病で、下痢・血便・腹痛を繰り返します。潰瘍性大腸炎・クローン病はいずれも国の指定難病であり、専門医による継続的な管理が必要です。

虫垂炎・大腸憩室炎

虫垂炎は右下腹部の痛みが特徴で、放置すると穿孔・腹膜炎に至ります。大腸憩室炎は高齢者に多く、発熱を伴うことが多いです。どちらも早期の外科的・内科的治療が必要な疾患です。

女性特有の婦人科疾患による腹痛

女性の場合、子宮内膜症・卵巣嚢腫・骨盤内炎症性疾患・異所性妊娠(子宮外妊娠)などが腹痛の原因になることがあります。これらは消化器疾患と症状が似ているため、内科と婦人科の両面から診察を受けることが重要です。

特に異所性妊娠は破裂すると大量出血を起こし、命に関わる緊急事態です。妊娠の可能性がある女性が急な下腹部痛を訴えた場合は、速やかに救急受診が必要です。

腹部症状の原因を調べたい方へ

腹痛や下痢の原因はさまざまです。症状が続く場合はかなもり内科婦人科クリニックへご相談ください。

必要に応じて検査をご案内いたします。

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腹痛・下痢のとき、救急か?翌日受診か?判断基準は?

判断の基本は「6つの危険サインのうち1つでも該当するか」です。該当する場合は救急受診または119番、該当しない場合でも症状が48時間以上続く場合は翌日の受診を推奨します。

すぐに救急受診・119番が必要なケース

  • 冷や汗が出るほどの激痛が続いている
  • 血便・大量出血がある
  • 38度以上の高熱+悪寒がある
  • 意識がもうろうとする・立てない
  • お腹を離した瞬間に激痛(反跳痛)がある
  • 数時間で急激に悪化している

翌日〜数日以内に受診すべきケース

  • 腹痛・下痢が48時間以上続いている
  • 下痢が1日5回以上繰り返している
  • 食事・水分がまったく摂れない状態が続いている
  • 体重が急激に減少している
  • 便に粘液や少量の血が混じる
  • 腹痛を繰り返している(慢性的な症状)

市販薬の使用について

整腸剤(ビフィズス菌・乳酸菌製剤)は比較的安全に使用できます。一方、下痢止め(止瀉薬)は感染性胃腸炎の場合、病原体の排出を妨げる可能性があるため、自己判断での使用は推奨されません。

鎮痛剤(NSAIDs)は胃腸への負担が大きく、消化管出血を悪化させるリスクがあります。腹痛への安易な鎮痛剤使用は控え、まず医療機関に相談してください。

腹痛・下痢の診断に必要な検査は何か?

腹痛・下痢の原因を特定するには、問診・身体診察・血液検査・便検査・腹部超音波検査・内視鏡検査を組み合わせた総合的な評価が必要です。

血液検査・便検査

血液検査では炎症反応(CRP・白血球数)・肝機能・膵酵素(アミラーゼ・リパーゼ)などを確認します。便検査では便潜血・便培養により出血の有無や感染性腸炎の原因菌を特定します。

腹部超音波検査

腹部超音波検査は被曝なく、胆石・胆のう炎・膵炎・腹水・腸管の異常などを素早く確認できる検査です。救急の場での初期評価にも広く活用されています。

胃カメラ・大腸カメラ(内視鏡検査)

血便・便潜血陽性・慢性的な腹痛・下痢が続く場合は、大腸カメラ(下部消化管内視鏡)による直接観察が最も確実な診断手段です。大腸ポリープ・大腸がん・炎症性腸疾患・大腸憩室などを正確に診断できます。

みぞおちの痛み・胃もたれ・吐き気が続く場合は胃カメラ(上部消化管内視鏡)が有効です。胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎・ピロリ菌感染・胃がんの有無を確認できます。

腹痛・下痢を繰り返すときに疑うべき慢性疾患は何か?

腹痛と下痢を繰り返す場合、過敏性腸症候群(IBS)・炎症性腸疾患・慢性膵炎・大腸がん・膠原病などの慢性疾患が背景にある可能性があります。

腹痛・下痢を主訴とした患者から炎症性腸疾患関連関節症・腸管型ベーチェット病・IgA血管炎・ループス腸炎などの膠原病を鑑別する重要性が指摘されています。

慢性膵炎

慢性膵炎では膵臓からの消化液が不足し、脂肪が未消化のまま腸に届くため、脂肪便(下痢の中に油が浮く状態)が特徴的です。背中に響く痛みを伴うことも多く、腹部超音波・CT検査・血液検査(膵酵素)による評価が必要です。

大腸がん

大腸がんは初期には自覚症状が乏しいですが、進行すると便通異常(下痢と便秘の繰り返し)・血便・腹痛・体重減少などが現れます。40歳以上で大腸カメラ未受診の方、血縁者に大腸がんがいる方は特に注意が必要です。

さいたま市・浦和美園周辺で腹痛・下痢を相談できるクリニックは?

さいたま市緑区・浦和美園エリアで腹痛・下痢の診察を受けるなら、消化器内科専門医が在籍するクリニックを選ぶことが重要です。

かなもり内科婦人科クリニックは、埼玉スタジアム線「浦和美園駅」から徒歩1分の場所にあります。院長の金森瑛医師は、日本消化器病学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医・日本内科学会総合内科専門医・日本肝臓学会肝臓専門医・医学博士の資格を保有し、大学病院・基幹病院での消化器診療・救急診療の豊富な経験があります。

  • 胃カメラ(上部消化管内視鏡)…鎮静剤使用で苦痛の少ない検査。経鼻・経口どちらにも対応
  • 大腸カメラ(下部消化管内視鏡)…大腸ポリープの日帰り切除にも対応
  • 腹部超音波検査…胆石・膵炎・腹水などを迅速に評価
  • 血液検査・便検査・ピロリ菌検査…原因を多角的に調べる体制
  • 婦人科専門医も在籍…女性特有の腹痛にも内科・婦人科の両面から対応

連携医療機関として獨協医科大学埼玉医療センター・さいたま赤十字病院・さいたま市立病院があり、入院・手術が必要な場合もスムーズに紹介対応が可能です。

腹痛・下痢でお悩みの方、症状が続いている方は、ぜひかなもり内科婦人科クリニックにご相談ください。消化器内科専門医が丁寧に診察し、必要な検査を組み合わせて原因を特定します。浦和美園駅徒歩1分・駐車場完備で、さいたま市緑区・岩槻区・さいたま市南部エリアからも通いやすい環境です。

よくある質問

腹痛と下痢が同時に起きたら、まず何をすればいいですか?

まず6つの危険サイン(激痛・血便・高熱・意識障害・反跳痛・急激な悪化)に該当するか確認してください。1つでも該当する場合は救急受診または119番を要請してください。該当しない場合は安静・水分補給を行い、48時間以上続く場合は医療機関を受診してください。

血便が出たとき、どの科を受診すればいいですか?

血便は消化器内科を受診してください。大腸カメラ(下部消化管内視鏡)による直接観察が最も確実な診断手段です。大量出血・激痛を伴う場合は救急外来を受診してください。

下痢が1週間以上続いています。病院に行くべきですか?

はい、受診を強くお勧めします。医学書院の解説(2015年)では、下痢が1週間以上持続する場合は入院加療を考慮する目安とされています。炎症性腸疾患・慢性膵炎・大腸がんなど慢性疾患が隠れている可能性があります。

腹痛と下痢に市販の下痢止めを使っていいですか?

感染性胃腸炎の疑いがある場合、下痢止め(止瀉薬)の使用は推奨されません。病原体の排出を妨げる可能性があるためです。整腸剤(乳酸菌・ビフィズス菌製剤)は比較的安全ですが、症状が強い・長引く場合は医師に相談してください。

腹痛と下痢を繰り返しています。過敏性腸症候群(IBS)でしょうか?

IBSの可能性はありますが、大腸がん・炎症性腸疾患など器質的疾患を除外することが先決です。大腸カメラ検査で異常がないことを確認したうえで、IBSの診断・治療を進めることが標準的な流れです。

女性ですが、下腹部痛と下痢が重なっています。婦人科疾患の可能性はありますか?

あります。子宮内膜症・卵巣嚢腫・骨盤内炎症性疾患・異所性妊娠などが腹痛・下痢に似た症状を起こすことがあります。内科と婦人科の両面から診察を受けることが重要です。

腹痛と下痢で脱水が心配です。水分補給はどうすればいいですか?

経口補水液(ORS)や薄めたスポーツドリンクを少量ずつ、こまめに補給してください。水だけでは電解質が補えないため、経口補水液が推奨されます。嘔吐が激しく水分が摂れない場合は医療機関での点滴が必要です。

黒色便(タール便)が出ました。どうすればいいですか?

黒色便は胃・十二指腸からの出血を示す可能性があり、緊急性が高い症状です。速やかに消化器内科または救急外来を受診してください。胃カメラによる緊急内視鏡検査が必要になる場合があります。

腹痛と下痢で救急車を呼んでいいタイミングはいつですか?

意識がもうろうとする・立てない・冷や汗が止まらない・激痛で動けない・大量出血がある場合は、迷わず119番を要請してください。「救急車を呼ぶほどでもないかも」という自己判断が手遅れにつながることがあります。

浦和美園・さいたま市緑区で腹痛・下痢を診てもらえるクリニックはありますか?

かなもり内科婦人科クリニック(浦和美園駅徒歩1分)が対応しています。消化器内科専門医による診察・胃カメラ・大腸カメラ・腹部超音波検査に対応しており、女性医師も在籍しています。

結論

腹痛と下痢は多くの場合一過性ですが、激しい痛み・血便・高熱・意識障害・反跳痛・急激な悪化の6つの危険サインに1つでも該当する場合は、迷わず救急受診または119番を要請してください。症状が48時間以上続く・繰り返す場合も、消化器内科専門医による診察と必要に応じた内視鏡検査・腹部超音波検査を受けることが、命に関わる疾患を見逃さないための最善策です。

受診のタイミングに迷っている方へ

腹痛や下痢の症状でお悩みの方は、かなもり内科婦人科クリニックへご相談ください。

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著者情報

 かなもり内科婦人科クリニック 院長  金森 瑛

略歴

2012年

獨協医科大学医学部医学科卒業

獨協医科大学病院 臨床研修医

2014年

獨協医科大学 内科学(消化器)講座

2016年

足利赤十字病院 内科

2019年

足利赤十字病院 内科 副部長

2022年

独立行政法人国立病院機構宇都宮病院 消化器病センター医長、内科系診療部長

2024年

獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座 講師

資格

  • 医学博士
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本肝臓学会肝臓専門医
  • 日本医師会認定産業医

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本消化器内視鏡学会
  • 日本肝臓学会

かなもり内科婦人科クリニック 048-878-1830 ホームページ