- 2026年6月19日
胃カメラと大腸カメラは別々に受けるべき?同日検査のデメリットと注意点

胃カメラと大腸カメラの同日検査とは何か?
胃カメラと大腸カメラの同日検査とは、同じ日に上部消化管内視鏡(胃カメラ)と下部消化管内視鏡(大腸カメラ)を連続して行う検査方法です。口から挿入する胃カメラと肛門から挿入する大腸カメラを、1回の来院・1回の前処置でまとめて受けられます。
2つの検査は「前日からの食事制限」「下剤による腸の洗浄」「鎮静剤の使用」「検査後の休憩」など、多くの準備工程が共通しています。そのため、同日にまとめて行うことが医学的に可能です。
ただし、同日検査は専門的な内視鏡技術・鎮静剤管理・リカバリー室などの設備が整った施設でのみ安全に実施できます。すべてのクリニックや病院で対応しているわけではありません。
胃カメラ・大腸カメラを同日に受けるか迷っている方へ
埼玉県さいたま市のかなもり内科婦人科クリニックでは、検査内容や体調に合わせた内視鏡検査のご相談を承っています。
同日検査が適しているか確認したい方もお気軽にご相談ください。
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同日検査のメリットは何か?
同日検査の最大のメリットは、通院回数・食事制限・鎮静剤使用・運転制限をすべて1回にまとめられる点です。忙しい現役世代の方にとって、スケジュール調整の負担が大幅に軽減されます。
時間・経済的な負担が軽減される
胃カメラ・大腸カメラをそれぞれ別日に受けると、事前診察・検査・結果説明を含めると最大6回以上の来院が必要になるケースもあります。同日検査にまとめることで、来院回数を大幅に削減できます。
費用面でも、鎮静剤費用や再診料が1回で済むため、別々に受けるよりも総額が安くなるケースが多いです。交通費や仕事を休む日数も減らせます。
食事制限が1回で済む
大腸カメラには前日からの食事制限と当日朝の下剤服用(約2リットル)が必要です。胃カメラも前日夜以降の絶食が必要なため、準備内容がほぼ重なります。同日検査にすることで、この食事制限を1回にまとめられます。
ポリープ切除を行った場合は検査後にも食事制限が生じますが、それも1回で済むのは大きな利点です。
検査の緊張・点滴が1回で済む
検査台に上がる緊張感や、点滴のための注射は1回で完結します。「胃カメラが苦手」「大腸カメラが不安」という方にとっても、精神的な負担を1度に集約できるのはメリットです。
鎮静剤使用後は当日の車・バイク・自転車の運転が禁止されますが、同日検査なら運転制限も1回で済みます。
同日検査のデメリットと注意点は何か?
同日検査には便利な面がある一方、いくつかの重要なデメリットと注意点があります。事前にしっかり理解した上で受けることが大切です。

鎮静剤の使用量が増える可能性がある
同日検査では、2つの検査を連続して行うため検査時間が単独検査より長くなります。鎮静剤の効果が途中で切れないよう追加投与が必要になるケースがあり、使用量が増える可能性があります。
鎮静剤は少なすぎると検査中に覚醒して苦痛が生じ、多すぎると呼吸抑制のリスクがあります。このため、鎮静剤の管理に熟練した医師とスタッフが不可欠です。生体情報モニターで血中酸素濃度・脈拍・血圧を常時監視できる体制が安全の前提となります。
実施できる施設が限られる
同日検査は専門的な内視鏡技術・鎮静剤管理・リカバリー室・生体情報モニター・内視鏡洗浄装置などが揃った施設でのみ安全に実施できます。一般の内科クリニックや大学病院では対応していないケースも多いです。
大学病院・国立病院では麻酔を使用しない内視鏡検査が多く、同日検査の実施体制が整っていないことがあります。日本消化器内視鏡学会専門医が常駐し、内視鏡件数が豊富な施設を選ぶことが重要です。
症状がない場合は保険適用外になることがある
内視鏡検査は、症状がある場合や医師から定期検査を指示されている場合は保険適用になります。一方、無症状の健康診断目的では自費診療となります。
また、都道府県によっては胃カメラと大腸カメラの同日検査が保険診療で認められない地域もあります(九州・岡山など一部地域)。埼玉県・東京都などでは症状があれば保険診療で対応可能なケースが多いですが、受診前に医療機関に確認することをお勧めします。
体への負担がゼロではない
同日検査でも身体への負担は大腸カメラ単独とさほど変わらないとされています。ただし、出血・穿孔などの偶発症リスクはわずかに上昇する可能性があります。適切な前処置と術後監視により、そのリスクは最小限に抑えられます。
高齢の方・心疾患や呼吸器疾患をお持ちの方・抗血小板薬・抗凝固薬を服用中の方は、同日検査が適さない場合があります。事前診察で医師に相談することが必要です。
同日検査の当日の流れはどうなるか?
同日検査の当日の流れは、ほぼ大腸カメラ単独の流れと同じです。大腸をきれいにする前処置(下剤服用)が最大の準備となります。
- 前日:繊維の少ない食事を摂り、夜20時頃までに夕食を済ませる。就寝前に内服下剤を服用する場合もある。
- 当日朝:朝8時頃から腸管洗浄剤(下剤)を約2リットル服用し、腸内をきれいにする。
- 来院:指定時間に来院し、検査着に着替えて検査室へ入室する。
- 生体情報モニター装着・鎮静剤投与:血中酸素濃度・脈拍・血圧を常時モニタリングしながら鎮静剤を投与する。
- 胃カメラ検査:ウトウトした状態で食道・胃・十二指腸を観察。必要に応じて生検(組織採取)を行う。
- 大腸カメラ検査:体位を変えて大腸カメラを開始。盲腸から直腸まで観察し、ポリープがあれば切除する。
- リカバリー室で休憩:検査後30分〜1時間、リカバリー室でゆっくり休む。
- 結果説明:鎮静剤の効果が切れた後、医師から検査結果の説明を受ける。生検・ポリープ切除を行った場合は後日病理結果の説明がある。
検査時間は胃カメラ・大腸カメラ合わせて約30〜45分程度が目安です。ポリープ切除などの処置がある場合は延長することがあります。
同日検査と別々の検査、どちらを選ぶべきか?
基本的には同日検査がおすすめです。ただし、状態や目的によって別々に受けるほうが適切なケースもあります。
同日検査が向いている方
- 仕事や家庭の都合で検査日を何度も確保しにくい忙しい方
- 胃と大腸の両方に症状がある方(胃痛・胸やけ・便秘・血便など)
- 健康診断で便潜血陽性かつ胃部症状もある方
- 食事制限や通院の手間をできるだけ減らしたい方
- 鎮静剤使用による運転制限を1回にまとめたい方
別々に受けることを検討すべき方
- 高齢の方・心疾患・呼吸器疾患をお持ちの方(鎮静剤リスクが高い)
- 抗血小板薬・抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を服用中の方
- 体力的な不安がある方
- どちらか一方の検査だけに症状・適応がある方
- 初めて内視鏡検査を受ける方で不安が強い場合(まず1つずつ体験したい場合)
同日検査が適切かどうかは、事前診察で医師が判断します。自己判断せず、必ず事前に相談してください。

かなもり内科婦人科クリニックの内視鏡検査の特徴は何か?
かなもり内科婦人科クリニック(埼玉県さいたま市緑区美園4丁目10-1)は、浦和美園駅から徒歩1分の立地にある消化器内科・内視鏡専門クリニックです。院長の金森瑛医師は日本消化器内視鏡学会専門医・日本消化器病学会専門医・日本内科学会総合内科専門医・医学博士の資格を有し、大学病院や地域基幹病院での豊富な内視鏡経験を持ちます。
苦痛の少ない内視鏡検査への対応
胃カメラは経鼻内視鏡・経口内視鏡の両方に対応しており、患者さんの希望や状態に合わせた方法を提案しています。「オエッとなるのが不安」という方には、鼻から細いスコープを挿入する経鼻内視鏡が選択肢になります。
鎮静剤を使用したウトウトした状態での検査にも対応しており、胃カメラ・大腸カメラともに苦痛を最小限に抑えた検査を目指しています。検査中は生体情報モニターで全身状態を常時管理します。
日帰り大腸ポリープ切除と充実した設備
大腸カメラ検査中に発見されたポリープは、その場で日帰り切除に対応しています。大腸がんの多くは大腸ポリープから発生するため、早期発見・早期切除が重要です。
院内にはリカバリー室・内視鏡洗浄装置・生体情報モニター・高圧蒸気滅菌装置を完備し、安全性と衛生管理に配慮した検査環境を整えています。鎮静剤使用後もリカバリー室でゆっくり休んでから帰宅できます。
当日胃カメラ・地域連携
急な胃痛・胸やけなどの症状がある方には当日胃カメラにも対応しています。また、獨協医科大学埼玉医療センター・さいたま赤十字病院・さいたま市立病院との連携体制を整えており、精密検査や入院治療が必要な場合もスムーズに対応できます。
かなもり内科婦人科クリニックでは、日本消化器内視鏡学会専門医による胃カメラ・大腸カメラの同日検査に対応しています。浦和美園駅徒歩1分・駐車場完備で、さいたま市緑区・岩槻区・浦和美園エリアの方はお気軽にご相談ください。

よくある質問
胃カメラと大腸カメラは必ず同日に受けなければなりませんか?
同日検査は必須ではありません。症状や体調・服用薬によっては別々に受けるほうが安全な場合もあります。医師と相談の上で決めることが大切です。
同日検査にかかる時間はどのくらいですか?
検査自体は約30〜45分が目安です。前処置(下剤服用)・検査・リカバリー室での休憩・結果説明を含めると、半日〜1日程度を見込んでおくと安心です。
同日検査の費用は別々に受けるより高いですか?
同日検査は別々に受けるより費用が安くなるケースが多いです。鎮静剤費用・再診料が1回で済み、交通費や休暇取得のコストも削減できます。保険適用の有無は症状や地域によって異なります。
鎮静剤なしで同日検査を受けることはできますか?
鎮静剤なしでの同日検査は推奨されません。胃カメラで嘔吐反射が強く出ると腸内ガスが増え、大腸カメラが行いにくくなるためです。安全で質の高い検査のために鎮静剤の使用が望ましいです。
同日検査後はすぐに帰宅できますか?
鎮静剤使用後はリカバリー室で30分〜1時間休憩し、状態を確認してから帰宅します。当日は車・バイク・自転車の運転は禁止です。公共交通機関か付き添いの方の送迎をご利用ください。
大腸ポリープが見つかった場合、同日に切除できますか?
多くの大腸ポリープは同日の検査中に切除が可能です。ただし、大きなポリープや特殊な切除法が必要な場合は後日改めて治療日を設定することがあります。
同日検査は保険適用になりますか?
胃痛・胸やけ・血便・便潜血陽性など症状がある場合は保険適用になります。無症状の健康診断目的は自費診療です。地域によっても異なるため、受診前に医療機関にご確認ください。
どのような方は同日検査を避けるべきですか?
高齢の方・心疾患・呼吸器疾患をお持ちの方・抗血小板薬や抗凝固薬を服用中の方は同日検査が適さない場合があります。事前診察で医師に相談することが必要です。
胃カメラと大腸カメラはどちらを先に行いますか?
鎮静剤を使用する場合は大腸カメラを先に行うことが多いです。鎮静剤が持続している間にスムーズに胃カメラへ移行でき、患者さんの負担を減らせます。施設によって順番が異なる場合があります。
同日検査の前日はどのような食事をすればよいですか?
前日は繊維の少ない食事(うどん・白米・豆腐など)を摂り、夜20時頃までに夕食を済ませます。検査食を用意しているクリニックもあります。当日朝は腸管洗浄剤(下剤)を約2リットル服用します。
結論
胃カメラと大腸カメラの同日検査は、通院回数・食事制限・鎮静剤使用を1回にまとめられる効率的な方法です。忙しい方や両方の消化管に症状がある方には特に有用です。一方で、鎮静剤管理に熟練した専門医・リカバリー室・生体情報モニターが揃った施設でのみ安全に実施できます。高齢の方や特定の薬を服用中の方は別々に受けることも検討してください。まずは事前診察で医師に相談し、自分に合った検査方法を選ぶことが最善の選択です。
著者情報
かなもり内科婦人科クリニック 院長 金森 瑛

略歴
2012年
獨協医科大学医学部医学科卒業
獨協医科大学病院 臨床研修医
2014年
獨協医科大学 内科学(消化器)講座
2016年
足利赤十字病院 内科
2019年
足利赤十字病院 内科 副部長
2022年
独立行政法人国立病院機構宇都宮病院 消化器病センター医長、内科系診療部長
2024年
獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座 講師
資格
- 医学博士
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本肝臓学会肝臓専門医
- 日本医師会認定産業医
所属学会
- 日本内科学会
- 日本消化器病学会
- 日本消化器内視鏡学会
- 日本肝臓学会