• 2026年5月12日
  • 2026年5月11日

血便の原因と治療法を徹底解説!早期発見で命を守る完全ガイド

トイレで血便を確認した瞬間、誰もが「まさか…」と不安になります。

「痔だろうから大丈夫」と自己判断して、そのまま様子を見てしまう方は少なくありません。しかし、血便は消化管のどこかで出血が起きているサインであり、痔以外にも大腸がんや炎症性腸疾患など、放置してはいけない病気が隠れている可能性があります。

早期に原因を特定し、適切な治療につなげることが、命を守る第一歩です。

この記事では、消化器専門医の立場から、血便の色や性状ごとに考えられる原因疾患、受診すべきタイミング、必要な検査と治療法まで、わかりやすく解説します。

ぜひ最後まで読んで、あなたやご家族の健康を守る知識として活用してください。

血便が出て不安を感じている方へ

  • 赤い血が便に混じる
  • 黒い便が続いている
  • 痔なのか他の病気なのか心配

まずは症状の確認だけでも大丈夫です。状態に合わせて検査をご提案します。

血便とは?〜色と性状で読み解く出血のサイン〜

血便とは、便に血液が混ざった状態のことです。

一口に「血便」といっても、その見た目はさまざまです。真っ赤な鮮血が便の表面についているもの、便全体が黒っぽくなるもの、粘液と血液が混ざったゼリー状のもの…。これらはすべて「血便」と呼ばれますが、色や性状によって出血している場所や考えられる原因が大きく異なります。

医学的には、下部消化管(小腸・大腸・肛門)からの出血による赤色の便を「血便」、上部消化管(食道・胃・十二指腸)からの出血による黒色便を「下血」と区別することもあります。

血便の種類と出血部位の関係

出血部位によって、便の色が変わります。

肛門に近い場所からの出血では、血液が変色する前に排出されるため、鮮やかな赤色の「鮮血便」として現れます。一方、胃や十二指腸など上部消化管からの出血では、血液が消化酵素や腸内細菌の作用によって黒色に変化するため、「黒色便(タール便)」として現れます。

ただし、上部消化管からの出血でも、出血量が多く急速に腸管を通過した場合は赤色の血便として現れることがあります。色だけで原因を断定することはできないため、症状全体をあわせて判断することが重要です。

  • 鮮血便…真っ赤で鮮やかな出血。肛門・直腸など肛門に近い部位からの出血や、大量の憩室出血で見られます。
  • 暗赤色便…やや暗い赤色の血液が混じった便。大腸の深部や小腸からの出血で見られます。
  • 粘血便…ゼリー状の血液と粘液を伴う便。感染性腸炎や炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)で多く見られます。
  • 黒色便(タール便)…真っ黒でドロッとした便。胃・十二指腸潰瘍など上部消化管からの出血で見られます。
  • 潜血便…肉眼ではわからない微量の血液が混じった状態。便潜血検査で発見されます。

なお、トマトやイチゴなどの赤い食べ物を大量に摂取した場合や、鉄剤を内服している場合にも便の色が変わることがあります。これらは病的な血便ではありませんが、判断に迷う場合は医療機関を受診することをおすすめします。

血便の主な原因疾患〜痔だけじゃない、知っておくべき病気〜

血便の原因は、実に多岐にわたります。

「痔だから大丈夫」と思い込んでいた方が、実は大腸がんだったというケースは珍しくありません。血便の原因を正確に把握するためには、専門医による検査が不可欠です。ここでは、血便を引き起こす主な疾患を解説します。

痔(痔核・裂肛)

血便の原因として最も頻度が高いのが痔です。

痔には「痔核(内痔核・外痔核)」「裂肛(切れ痔)」「痔瘻」などの種類があります。排便時に肛門に過度な圧力がかかったり、固い便で粘膜が傷ついたりすることで出血が生じます。この出血が便の表面に付着することで血便となります。一般的に、鮮やかな赤色の血が便の表面や拭いた紙につくことが多いです。

大腸がん・大腸ポリープ

大腸がんは、日本人に多いがんの一つです。

初期はほとんど自覚症状がありませんが、進行すると血便・便通異常(便秘や下痢)・腹痛などの症状が現れます。大腸ポリープも多くは無症状ですが、大きくなると血便・便通異常・腹痛などが現れることがあります。一部のポリープはがん化する可能性があるため、早期発見・早期切除が重要です。

赤身肉や加工肉の過剰摂取、喫煙、飲酒、肥満などの生活習慣が発症リスクを高めると考えられており、高齢化と食生活の欧米化により患者数は増加傾向にあります。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

腸に慢性的な炎症が起こる病気です。

主に「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」の2つを指します。腹痛・下痢・血便などの消化器症状を繰り返すほか、倦怠感・体重減少・発熱などの全身症状を伴うこともあります。腸だけでなく、関節・目・口・皮膚などにも炎症が起こることがある点が特徴です。

虚血性大腸炎

大腸への血流が不足して粘膜に炎症が起こる病気です。

突然の強い腹痛と下痢に続いて血便が生じるのが特徴です。高齢者や便秘になりやすい方、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病がある方、動脈硬化や心臓の病気がある方に多いとされています。

大腸憩室症

大腸の壁に小さな袋状のへこみ(憩室)ができる病気です。

通常は無症状ですが、憩室が炎症を起こしたり出血したりすると、腹痛や血便が現れます。食物繊維不足や加齢による大腸機能の低下が主な原因と考えられています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃液の刺激によって胃や十二指腸の粘膜が深く傷つく病気です。

ピロリ菌感染・ストレス・喫煙・飲酒・鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)の常用などが原因となります。進行すると吐血や血便が生じ、主に黒色便(タール便)として現れます。大量出血時には鮮血便になることもあります。

感染性胃腸炎

細菌性の胃腸炎でも血便が起こることがあります。

サルモネラ・カンピロバクター・腸管出血性大腸菌(O157など)・黄色ブドウ球菌などは腸壁に強い炎症を引き起こして出血を生じ、血便の原因となることがあります。ウイルス性胃腸炎では血便を生じるものはほとんどないのが特徴です。

血便を放置してよいか迷っている方へ

血便の原因は痔だけでなく、大腸ポリープや消化器疾患の可能性もあります。

かなもり内科婦人科クリニックでは大腸カメラ検査にも対応しています。

こんな症状があったらすぐ受診!〜受診のタイミングと緊急サイン〜

血便は「自然に治るだろう」と様子を見てしまいがちです。

しかし、血便が続く場合や他の症状を伴う場合は、治療が必要な病気が進行している可能性があります。特に以下のような状況では、早めの受診を強くおすすめします。

  • 血便が初めて出た
  • 血便を繰り返している
  • 腹痛や下痢を伴う
  • 発熱がある
  • 健康診断で便潜血陽性と言われた
  • 体重減少や貧血を指摘された
  • 「痔だと思うが、なかなか治らない」状態が続いている

特に、大量の出血・激しい腹痛・意識の変容などを伴う場合は、救急受診が必要です。

「一度だけだったから大丈夫」という自己判断が、最も危険です。

血便は体からの大切なサインです。症状だけで決めつけず、必要な検査につなげることが大切です。

あなたは今、受診をためらっていませんか?

血便の検査方法〜何を調べるのか、わかりやすく解説〜

血便で受診すると、まず詳しい問診から始まります。

血便の色・性状・タイミング・量・持続期間、腹痛や発熱などの随伴症状、既往歴や服薬歴などを丁寧に確認します。その上で、必要な検査を組み合わせて原因を特定していきます。

血液検査

消化管からの出血によって貧血が生じている可能性があるため、貧血の有無を調べます。また、炎症の有無も確認できます。

画像検査(レントゲン・CT)

大腸内に腫瘍性病変や腸閉塞などがないかを確認するために行います。CT検査では、腸管の状態だけでなく、周囲の臓器への影響も評価できます。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

黒色便(タール便)の場合に特に重要な検査です。

胃や十二指腸が出血している可能性があるため、できるだけ早く胃内視鏡検査で粘膜の状態を確認する必要があります。検査中に疑わしい部分があれば組織を採取して生検を行い、確定診断が可能です。また、検査中に出血部位をクリップで止血する治療もできます。

下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸の病気が疑われる場合に最も重要な検査です。

大腸粘膜を直接確認できるため、ポリープ・がん・炎症・憩室などの病変を精密に評価できます。腫瘍性病変が発見された場合には、その一部を採取して病理検査を行い、確定診断が可能です。また、大腸ポリープが見つかった場合には、検査中にその場で切除することもできます。

便検査

感染性胃腸炎が疑われる場合には、便の培養検査や遺伝子検査を行い、原因となる病原体の特定が行われます。

血便の治療法〜原因疾患に応じた適切な対応〜

血便の治療は、原因疾患によって大きく異なります。

自己判断で市販薬を使い続けることは、病気の発見を遅らせるリスクがあります。必ず専門医の診断のもとで治療を受けることが重要です。

痔の治療

軽症の痔は、生活習慣の改善(食物繊維の摂取・水分補給・排便習慣の見直し)や軟膏・座薬などの薬物療法で改善することが多いです。症状が強い場合や薬物療法で改善しない場合は、注射療法(硬化療法)や手術が検討されます。

大腸ポリープの治療

大腸ポリープは、大腸カメラ検査中にその場で切除することが可能です。

日帰りでの切除に対応しているクリニックも多く、入院の必要がないケースがほとんどです。切除後は病理検査でポリープの性質を確認し、がん化のリスクに応じたフォローアップが行われます。

大腸がんの治療

大腸がんの治療は、病期(ステージ)によって異なります。早期がんであれば内視鏡的切除が可能な場合があります。進行がんでは外科手術・化学療法・放射線療法などが組み合わされます。早期発見であるほど、より低侵襲な治療が可能となり、予後も改善します。

炎症性腸疾患の治療

潰瘍性大腸炎やクローン病は、完治が難しい慢性疾患ですが、適切な治療で症状をコントロールすることが可能です。5-アミノサリチル酸製剤・ステロイド・免疫調節薬・生物学的製剤などが使用されます。専門医による継続的な管理が重要です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療

プロトンポンプ阻害薬(PPI)などの薬物療法が中心となります。ピロリ菌が原因の場合は除菌療法が有効です。出血が続く場合は内視鏡的止血術が行われます。

感染性腸炎の治療

原因菌に応じた抗菌薬の投与と、脱水予防のための補液(水分・電解質補給)が基本となります。

かなもり内科婦人科クリニックの血便検査・大腸カメラ〜浦和美園で専門医による精密検査を〜

血便が気になったら、早めの受診が大切です。

さいたま市緑区の浦和美園駅から徒歩1分の場所にある**かなもり内科婦人科クリニック**では、日本消化器内視鏡学会専門医による大腸カメラ検査で血便の原因を精密に評価し、必要な治療につなげています。

当院の大腸カメラ検査の特徴

  • 日本消化器内視鏡学会専門医による精密な検査
  • 鎮静剤対応で苦痛を軽減した検査体制
  • 大腸ポリープの日帰り切除に対応(検査中にその場で切除可能)
  • 切除後の丁寧なアフターフォロー
  • 胃カメラ・腹部超音波検査など幅広い検査に対応

「大腸カメラは痛そうで怖い…」と感じている方も多いと思います。当院では鎮静剤を使用することで、眠っているような状態で検査を受けていただけます。検査への不安が強い方も、どうぞ遠慮なくご相談ください。

院長・金森瑛医師の専門性

院長の金森瑛医師は、獨協医科大学医学部を卒業後、大学病院・地域基幹病院で消化器内科・一般内科・救急診療などに長年従事してきた経験を持ちます。

  • 医学博士
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本肝臓学会肝臓専門医

複数の専門医資格を持つ院長が、一人ひとりの患者さんの状態を丁寧に評価し、最適な検査・治療方針をご提案します。

地域連携体制も万全

当院では、獨協医科大学埼玉医療センター・さいたま赤十字病院・さいたま市立病院などとの連携体制を整えています。より高度な治療が必要な場合も、迅速に適切な医療機関へご紹介できます。

また、一般内科・消化器内科に加え、女性専門医による婦人科診療も提供しており、幅広く地域の皆様の健康をサポートしています。

まとめ〜血便を放置しないために、今すぐできること〜

血便は、体が発する重要なサインです。

痔による出血と大腸がんによる出血を、見た目だけで正確に区別することは、専門医でも困難です。「たぶん痔だろう」という自己判断で様子を見ることは、病気の発見を遅らせるリスクがあります。

血便の色・性状・随伴症状を観察し、早めに消化器専門医を受診することが、命を守る最善の行動です。

  • 鮮血便…痔・直腸がん・裂肛などの可能性
  • 暗赤色便…大腸深部・小腸からの出血の可能性
  • 粘血便…炎症性腸疾患・感染性腸炎などの可能性
  • 黒色便(タール便)…胃・十二指腸潰瘍などの可能性
  • 便潜血陽性…大腸がん・ポリープなどの可能性

どの種類の血便であっても、自己判断は禁物です。

さいたま市緑区・浦和美園エリアで血便が気になる方は、ぜひかなもり内科婦人科クリニックへご相談ください。日本消化器内視鏡学会専門医が、鎮静剤対応の大腸カメラ検査で血便の原因を精密に評価します。大腸ポリープが見つかった場合は、検査中にその場で日帰り切除も可能です。

早めの受診が、あなたの健康と命を守ります。

まずはお気軽にご相談ください。

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かなもり内科婦人科クリニック

📍 さいたま市緑区 浦和美園駅 徒歩1分

🔬 日本消化器内視鏡学会専門医による大腸カメラ検査

💊 鎮静剤対応・大腸ポリープ日帰り切除対応

🏥 一般内科・消化器内科・婦人科

詳しくは公式サイトをご確認ください。

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血便の原因を確認したい方へ

必要に応じて内視鏡検査や追加検査をご案内しています。初診相談も可能です。

著者情報

 かなもり内科婦人科クリニック 院長  金森 瑛

略歴

2012年

獨協医科大学医学部医学科卒業

獨協医科大学病院 臨床研修医

2014年

獨協医科大学 内科学(消化器)講座

2016年

足利赤十字病院 内科

2019年

足利赤十字病院 内科 副部長

2022年

独立行政法人国立病院機構宇都宮病院 消化器病センター医長、内科系診療部長

2024年

獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座 講師

資格

  • 医学博士
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本肝臓学会肝臓専門医
  • 日本医師会認定産業医

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本消化器内視鏡学会
  • 日本肝臓学会
かなもり内科婦人科クリニック 048-878-1830 ホームページ